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公開日:2018年4月12日

【介護ビジネス開業の基礎知識7】介護ビジネスの事業計画を立ててみよう

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大浦里穂(ライター・翻訳者)

介護ビジネス経営の第一歩

介護事業の概要とサービス展開のポイントをつかんだら、さっそく事業計画に乗り出しましょう。介護業界に限らず、何か新しい事業を始めるには、経営に関する知識と能力が欠かせません。

具体的には、以下のような項目を作成し、事業所全体で共有していきます。

・資金計画
・経営戦略
・事業理念・コンセプト
・長期ビジョン

利用者にどのようなサービスを提供し、介護事業を通じて地域のネットワークや社会全体へ、どのように利益を還元していくかを、明確に設定しましょう。

介護業界における「顧客視点」とは?

経営者やマネジメント担当者にとって、事業目標の第一は、売上と利益をアップさせることです。介護サービスでは「利用者=顧客」と考え、顧客に選ばれる事業所をめざすことが重要なポイントといえるでしょう。顧客視点で、顧客にとってのサービスの価値を、いかに高めるかが大切になります。

介護業界における顧客視点の3つのポイントは、次の通りです。

(1) 地域に密着したサービス展開
(2) 介護(ケア)の質と、利用者の生活の質(QOL)の向上
(3) 顧客満足度、信頼性を高める

介護保険制度の開始で、介護ビジネスが発足した当初は、ケアマネージャーによる自社サービスや提携サービスの「売り込み」が盛んでした。このため、利用者である高齢者層の「囲い込み」が問題視されるようになりました。

後に状況が改善され、利用者が自由にサービスを選択できることが、介護ビジネスの大きな特徴となっています。

顧客に選ばれるサービスの強み

介護ビジネスは社会事業や福祉事業の側面を持っています。それでもビジネスであることに違いはなく、顧客が得られなければ事業そのものが成立しなくなります。

顧客に選ばれるサービスを提供するため、介護経営の3つのポイントをご紹介します。

(1)スピード経営

介護サービスの利用者は、要介護状態の人たちです。新規顧客とは、突然に容態が悪化し、本人と介護者(家族など)が深刻な助けを求めている場合が多くあります。または、安定した状態で介護サービスを利用していても、急激に症状が悪化するなど、想定外のケアが必要になる場合もあります。

介護ケアのニーズは日々変化し、新たに発生するものです。現場には素早い対応が求められます。事業経営者にとっても、サービス提供のためのリソース確保・情報管理など、スピード感あるマネジメント力が鍵となるでしょう。

(2)多様なサービス

介護の現場では、利用者の選択肢が豊富なほうが、事業者としては有利になります。複合的なサービスをまとめて展開したり、時間帯や回数を選べるようにしたり、利用者のニーズに細かく対応できるかが重要です。

そのため、介護ビジネスは、顧客ニーズ優先のマーケティング分析が必要不可欠といえます。

(3)個別対応

介護事業が扱うサービス内容は、基本的な生活と強く結びついています。介護とは、自力で生活を送ることが難しい人を対象とし、サポートやケアを提供することを目的としたビジネスです。

生活に必要なケアは、それぞれの利用者ごとに異なります。従って、サービス内容のニーズも、個別にカスタマイズできる余地が大きいのです。地域性に影響される面が強く、各ニーズに対応するには、利用者とサービスのマッチングが必須となっています。

介護も接客業の一種といえますが、入浴や排泄などのプライベートな行為に踏み込む場面も出てきます。通常の接客以上に、細やかな配慮や人間性が問われる業種なので、スタッフ教育が大きな課題となるでしょう。

事業計画書を作るには?

それでは、実際に介護サービスの事業計画書を作成してみます。次のような手順で、文書の形にまとめてみましょう。

(1) 提供するサービス内容を決定
(2) サービス内容を柱とし、事業の概要をまとめる
(3) 事業所の規模・所在地などを決定
(4) 事業の理念・ビジョン・コンセプトを作成
(5) 業務フローを作成
(6) 顧客ターゲット層の絞り込み
(7) サービス地域内の競合分析
(8) 短期収支シミュレーション(約1年分)を作成
(9) 営業計画を作成し、戦略をまとめる

事業計画書は、主に資金調達のために必要となります。利益の出る事業であること、それが実現可能であることを、いかに証明できるかがポイントです。また、事業の方向性について、外部やスタッフの協力を得るためにも欠かせない書類となります。早めに具体的な形で文書化しておくと良いでしょう。

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