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公開日:2018年3月23日

【MSW回顧録4】劇症型認知症の患者の受け入れで、MSWやケアマネの力量がキラリと光った事例

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介護経営 編集グループ

認知症と言っても、様々な種類があり、そして様々な症状をもたらすことは既にご存知の通りです。

そしてその中の一つに劇症型認知症、つまり何か気に入らないことがあったりすると劇的に激昂し、そして暴力行為や様々な危険行動に出るというケースがあります。

劇症型認知症の場合は認知症介護に慣れていない事業者などの場合、利用を断られることや強制退去になることもあることから、ケアマネージャーやMSWはその受け入れ施設の選定に大変に神経を使うことがあります。(こういった対応が出来る施設は、無論優先的に彼らから喜ばれます)

今回はMSW時代に経験した事例として、劇症型認知症の方の受け入れでMSWやケアマネージャーの力量がキラリと光ったことで、無事に適切な施設への入居が叶ったという事例についてご紹介をしていきます。

今回も個人や事例が特定できないような形で再構成のうえ、フィクションとしてご家族の方から見た目線でご紹介していきます。

劇症型認知症の義母の介護はケアマネすらサジを投げる有様

義母は認知症です。それも劇症型で気に入らなければ物を投げつけたりなどすぐに興奮するのでした。

何年もこの状態が続き、正直母を「どうにかしたい」と何度も思いました。

夫は義母には厳しくあたるだけで親子関係は崩壊して私任せでした。

夫は義母のベッドの上の天井に「自分ができることは自分でしろ!」などを張り付けるなどして、更に喧嘩が絶えないことも私の精神症状を悪化させるのでした。

介護認定は受けており、介護サービスで私が不在時にヘルパーを、後はデイサービスを週2回利用していました。

この間、ケアマネさんは退職などを含め3人代わってしまいました。理由はケアマネに暴力を振るおうとしたり、唾を吐きかける行為がみられ、事あるごとに暴言をはいたりし、ケアマネさんが疲弊し、精神面を悪化させるとの理由で断られ続けたのです。

ケアマネさんが変わるたびに母の状況を聞きとられ、私もほとほと疲れ果ててしまいそうになったところに、今のケアマネさんが担当してくれることになりました。

また同じ説明をするのか…と思っていましたが「前のケアマネから情報はもらっています。わからないことをその都度聞くことにします。契約だけは法律で決まっているので、すいませんが署名・捺印してください。けれど何回も契約されているので中身はどこも変わらないので説明は省略しましょう。お疲れですもんね」と私の心を見透かされたような感じがしました。

「サービスは今のままでいいですか?」と質問されたので、「もう2日程度デイサービスを増やしたいです」と話すと「今通っているところで増やしますか?他の事業所を探しますか?」と言われたので、「できれば同じところでお願いしたいです」と答えました。

すると、ケアマネさんはすぐにその場で携帯から事業所に連絡してくれ、利用日を増やす件の打診をしてくれました。そしてその場で増やす曜日が決まりました。今までのケアマネさんは事務所に戻ったらします。と仕事を持ち帰るのに、今回のケアマネさんはその場で対応してくれ、「こんなにケアマネの差があるのか」と思ってしまいました。

そして事実、早速次の日から利用できるようになったのです。

ケアマネさん曰く「事務所に戻って対応するより、早いですし、目の前にご家族がいるので余計な手間が省けますし、僕も手抜きできますから」と笑って答えてくれました。

このケアマネさんは今までのケアマネさんとは全く対応が違い、わずか数日で信用ができると確信しました。

夜中に義母が腸閉塞で入院

そうして数か月が順調に経過していたのですが、義母が夜中急にお腹が痛いとの訴えがあり、冷や汗もかいているので救急車を呼んで病院に運んでもらいました。

いろいろ検査したところ腸閉塞でした。手術するまでは症状も悪くないので入院してしばらく検査入院することになりました。

入院するといつも暴れて強制退院させられることも多々あったのですが、今回は相当痛みがあったのかそのような行為は今のところなかったので安心しました。

そしてなにより助かったのは病院のソーシャルワーカーさんを、ケアマネさんが兼任という形で担当してくれたことでした。

「今は治療中なので、治療が終わりかけたらサービスの調整をしましょう。各事業所には入院したことを連絡しておきますね」と。

今までのケアマネなら「家族で連絡しておいてください」と正直冷たかったのですが、ここでも違いを感じました。

治療の方は改善してきたのですが、その分暴言・暴力行為がでてきて、病棟の看護師からは退院してくださいと言われました。

しかし、今の精神症状の義母を自宅で介護するのは不安なので、急いてソーシャルワーカーさんに相談しに行きました。

そしてまた私の目の前で病棟に連絡してくれ「今の精神症状では在宅は不安だと家族は言っているので、精神科に紹介状を書いてもらって受診してもらうよう主治医に話すので、その間は何とかお願いします」と話してくれました。

そして主治医から精神科宛に紹介状を書いてもらい受診しました。

精神科の医師からは「入院必要ですね。ただベッドが満員なので順番来たら連絡します」と言われ病院に戻ってきて看護師に報告しました。

しかし、なかなか順番が回ってきませんでした。

看護師からは「まだ転院できないのですか!治療は終わってるのですよ」と強い口調で言われたので再度ソーシャルワーカーさんに相談しに行きました。

また目の前で先方に連絡してくれ、なんと明日から転院できることになったのです。素早い対応をしてもらい感謝でした。

その後精神科では「教育入院」という形で入院させてもらい、義母が他の患者さんに手をだしたらすぐに注意し、暴力行為はだめなことだと認識をさせてくれるためその都度注意などをしてくれたようです。

そして入院が3か月経過して無事退院できました。しかし、自宅に戻ってから再度サービスの調整をケアマネさんがしてくれたのでしたが、先方からは暴力行為は困るので利用を断られたとケアマネさんから説明があり、目の前が真っ暗になりました。

認知症特化のデイサービスに救われた

しかし「そんなに心配しないでください。今までのデイサービスでは認知症の対応に慣れてないだけです。認知症に特化したデイサービスがあるのでそこを調整しましょうか」と言ってくれたので希望しました。いつものように目の前で電話してくれ状況を説明してもらい、次の週から週5回利用できることになりました。

今まで辛かった在宅介護も週5回もデイサービスを利用させてもらうようになったので今まで取れなかった私自体の休息や自由時間が取れるようになりました。

レスパイトケア、というそうです。

そして今もその状況で過ごしています。老人ホームだけは申し込んでおきましょうと言われたので申し込みもしました。

それまでの間在宅介護を頑張ればいいのだなとゴールも見え、心がほっとしたのを覚えています。

今回の事例ではケアマネージャーが適切に認知症の方の介護に特化したデイサービスを紹介することができたため、ご本人様にとってもご家族様にとっても、そして施設側にとっても全てが丸く収まるような、そんな事例となりました。

そしてこの事例の中で重要なポイントは、その施設がケアマネージャーの中で「認知症の方の介護に特化したデイサービス」だと認識されていたということです。

つまりこのような形で何か特徴をケアマネージャーの方に覚えておいていただければ、より適切な形でお預かりすることができるご入居者さんや、利用者さんを紹介してもらうことができるわけです。

またデイサービスについては利用者の増加というのが経営上の至上命題でもあります。

デイサービスや通所介護のケアマネさんへの営業はきちんと行われていますでしょうか?

待っているだけでは利用者さんは新規にはなかなかやって来づらいのが現状です。

そこで今回は介護経営のグループ企業であるリュミエール東大阪というデイサービス施設で実際に使ってみて、効果のあったケアマネさんへの営業ツールについて無料で配布を行います。

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このページから離れて資料を手に入れるまではおよそ1分もあれば十分です。

まずはこちらのハンドブックを基に、ケアマネさんへの営業がどこまでできているか再度確認するところから集客強化を始めましょう。

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