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公開日:2017年10月13日

2.5倍の理由|笹井清範の「本日開店」

2017年10月13日

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月刊「商業界」編集長 笹井清範

「つくりたてをお渡ししたかったし、お客さまと顔を合わせる商売がしたかったから、でしょうかね」

ピーク時には売上げの7割を占めていた通信販売を3年前にスパッとやめた理由をこう語るのは、ガトーショコラの名店「ケンズカフェ東京」の氏家健治シェフ。
東京・新宿御苑前、表通りから一本入った静かな通りにある店ではスタッフたちが、この店唯一の商品、一本3000円のガトーショコラを一つひとつ手づくりしていました。

イタリアの最高級チョコレートの老舗「ドモーリ」創始者、ジャンルーカ・フランゾーニ自らが調合したチョコレートを、世界で唯一使用したガトーショコラは小麦粉を加えず、チョコレート本来のコク、甘味、苦味を三“味”一体で楽しめる人気商品。
2016年には食べログの全国チョコレート店ランキング第1位、2017年には食べログのスイーツ百名店に選ばれています。

そんな同店が売上げの柱であった通販をやめて、どうなったのでしょうか。
「当然、売上げの減少は覚悟した」と氏家さん。
それでも、自分の納得できる商いを選んだのです。

そこで、わざわざ来店くださるお客さまのために、より美味しく価値あるガトーショコラを提供しようと、さらに原材料と製法に磨きをかけ、できたてにこだわりました。
久しぶりに訪れると店内には香り高いチョコレートの匂いが満ち、持ち重りするガトーショコラの小箱からはできたての温かみが伝わってきました。

2.5倍。
通販をやめ、店売りと銀座と池袋の2つの百貨店のみに顧客接点を絞ったところ、販売本数は減るどころか、2.5倍へと伸びたのでした。

小さく狭く、そして濃く深く徹すると、そこに他にない価値が熟成されていくーー商業界11月号でお伝えしている筋肉質の商いが、ケンズカフェ東京にありました。
氏家さんには近々、あらためて小誌に登場いただきます。

※転載元 笹井清範の商人応援ブログ「本日開店」
https://ameblo.jp/19660726/entry-12317402847.html

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