介護・スーパーマーケット・建築・不動産・飲食業界向けノウハウ・事例・提案資料が多数の情報サイト

651 views

経営バトンタッチ 後継経営者は、いつ、どのような形で会社に入るべきか?

中小企業社長の高齢化に伴う事業承継のタイミングについて


制作:経営会議ドットコム 編集グループ

経営バトンタッチのタイミングから逆算すると30才入社


中小企業白書によると、ここ5年間の経営者の事業承継時の平均年齢は50.9才。
このタイミングは少し遅いと感じている社長が多いようです。ちょうど良いタイミングだったと感じている社長の平均年齢43.7才との約7才の差が、それを物語っています。
会社経営という激務を乗り切るには、体力に自身があり、健康的で多少の無理が効く40代が望ましいのは理解できます。(出来れば30代でもよいくらいです)

99%を占める中小企業の、75%以上は子や親族にバトンタッチする、いわゆる同族企業です。
今後、同族企業で起こり得るバトンタッチに関する深刻な問題があります。
それは晩婚化に伴う、出生年齢の高齢化です。現在、第1子の出生時年齢は父親が32才、第2子で34才です。

先のちょうど良いタイミングと感じる43.7才の時、親の年齢は76才から78才。
しかし現経営者の健康問題、社長が引退したいと考える年齢は平均64.5才(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査)からも伺える事業意欲の問題、技術革新や市場ニーズの変化へ対応できる経営能力の問題などを考えると、バトンタッチ時の後継者の年齢は、今後若年化に向かうと予想されます。

同じく中小企業白書によると、経営者が必要と考える後継者の育成期間は、概ね5年から10年です。もちろん後継者としての育成の前に、最前線で仕事を憶える期間も必要です。

出生時年齢の高齢化問題に、後継者の育成期間を加味すれば、30才で親の会社に戻るのが、待ったなしです。

30才で入社することによって得られること


それは、若手から中堅社員のポジションで入社できる点です。
まさにゼロから会社の仕事を学ぶことができますし、大卒なら8年程度の社会経験があるため、基本的なスキルは身についているでしょうから、現場の牽引役として若手社員を引っ張っていく事も期待出来ます。信頼を寄せる若手社員が、将来の自身の右腕として貢献してくれるかもしれません。

29才で父親が経営するアパレルメーカーに戻った後継者は、営業の傍ら、新卒採用のリーダー役を担当。当時採用したメンバーは中堅社員となり、経営者の自身を支えてくれています。

逆に30代半ばを過ぎて入社した場合、特に前職で華やかなキャリアを積んだ後継者に、営業の第一線からスタートというのは、経営者も難しい選択になってきます。
そのような場合、会社全体が見渡せるようにと、総務や人事の管理部門や、経営企画室等の企画部門に配属させたりするのですが、大手企業ならいざ知らず、中小企業は現場の発言力が強く、思うようにリーダーシップを発揮できず、苦しい目をされている後継者も散見します。

一流大学を卒業後、大手メーカーで管理職も経験、35才で父の経営する機械商社に入社した後継者は、経営企画室長として組織改革に取り組もうとしましたが、その手法に現場が反発、社内で完全に浮いた存在となり社長も頭を抱えています。

本テーマに関係する関連記事まとめ

  • 中小企業社長の適正年収、役員報酬の決め方中小企業社長の適正年収、役員報酬の決め方 「他の中小企業の経営者は、どれくらい役員報酬を取っているの?」「社長の給与をどう決めれば良いと思う?」という質問に窮した事があります。 マスコミで発表される報酬ランキン […]
  • ピーターの法則ピーターの法則 【ピーターの法則】 「すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。ピーターの必然―やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる […]
  • 未上場会社のM&Aを活用した500億資産形成術未上場会社のM&Aを活用した500億資産形成術 某メーカーのB社長からうかがった“すごい稼ぎ方”のお話。  B社長は食品製造業や不動産業界では有名な資産家の方です。 […]
  • 名刺データとアクセス解析を組み合わせたリードナーチャリング名刺データとアクセス解析を組み合わせたリードナーチャリング 今回は当社(株式会社グランシーズ)のユニークなサービスについてご紹介します。  BTOB営業の支援サービスを行っている会社はたくさんありますが、そんな中でも珍しい手法で […]